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広田修の書評とエッセイ

2019年に読んだ本

 2019年に読んだ本をまとめました。

 

 

2019年の読書メーター
読んだ本の数:142
読んだページ数:32219
ナイス数:1026

夫のトリセツ (講談社+α新書)夫のトリセツ (講談社+α新書)感想
脳の造りの違いから夫婦のつきあい方を教えてくれる。著者が女性であるため『妻のトリセツ』の方が面白かった。
読了日:12月29日 著者:黒川 伊保子
脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術感想
集中力の高い時間に仕事をすることによる効率化。働き方改革にもつながる。
読了日:12月28日 著者:樺沢 紫苑
ブラック奨学金 (文春新書)ブラック奨学金 (文春新書)感想
奨学金の取り立てが非情で容赦ない。ブラック企業、ブラックバイトの次はブラック奨学金
読了日:12月28日 著者:今野 晴貴
環境の経済史――森林・市場・国家 (岩波現代全書)環境の経済史――森林・市場・国家 (岩波現代全書)感想
市場経済と国家が森林の育成・破壊に果たす役割についてのケーススタディ。面白い。
読了日:12月28日 著者:斎藤 修
日本語の虜囚日本語の虜囚感想
教養や哲学で詩を書いている。こういう手法もあったか。
読了日:12月27日 著者:四元 康祐
袖口の動物 (新しい詩人)袖口の動物 (新しい詩人)感想
文体の強度がモチーフの訴求力を広げている。
読了日:12月25日 著者:杉本 真維子
絶景ノート絶景ノート感想
軽い。
読了日:12月23日 著者:岡本 啓
都市と消費とディズニーの夢  ショッピングモーライゼーションの時代 (oneテーマ21)都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代 (oneテーマ21)感想
都市のショッピングモール化について論じている。優れて現代的な問題だ。
読了日:12月23日 著者:速水 健朗
満ち足りた人生 (白水Uブックス―エッセイの小径)満ち足りた人生 (白水Uブックス―エッセイの小径)感想
クレイジーでユーモラスな人生エッセイ。独特のこじつけが面白い。
読了日:12月22日 著者:別役 実
謎―キニャール物語集 (パスカル・キニャール・コレクション)謎―キニャール物語集 (パスカル・キニャール・コレクション)感想
民話風の短編集。それぞれに謎を含んだ寓話となっている。
読了日:12月21日 著者:パスカル キニャール
ヴェネツィア 水の迷宮の夢ヴェネツィア 水の迷宮の夢感想
ヴェネチアを描いた詩的で美しい断章。名文である。
読了日:12月18日 著者:ヨシフ・ブロツキー
武蔵野夫人 (新潮文庫)武蔵野夫人 (新潮文庫)感想
日本を舞台にした愛欲劇。面白く読んだ。
読了日:12月13日 著者:大岡 昇平
ヤンキー化する日本 (角川oneテーマ21)ヤンキー化する日本 (角川oneテーマ21)感想
ヤンキーという視点からの日本文化論。とても面白い。ヤンキーをきちんと定義しているのも良い。
読了日:12月10日 著者:斎藤 環
日本人は「やさしい」のか―日本精神史入門 (ちくま新書)日本人は「やさしい」のか―日本精神史入門 (ちくま新書)感想
新書的なタイトルだが中身は本格的な評論。日本的なやさしさの本質に迫る。
読了日:12月07日 著者:竹内 整一
生きるための図書館: 一人ひとりのために (岩波新書)生きるための図書館: 一人ひとりのために (岩波新書)感想
図書館学入門。図書館の歴史や制度が分かる。
読了日:12月06日 著者:竹内 〓
遠い水平線 (白水Uブックス―海外小説の誘惑)遠い水平線 (白水Uブックス―海外小説の誘惑)感想
身元不明の死体の身元を探っていく推理小説じみた展開。そのスリルよりも何かを探索することの意味合いを問いかけているかのようだ。
読了日:12月06日 著者:アントニオ タブッキ
公務員の「異動」の教科書公務員の「異動」の教科書感想
確認程度にさらさらと。ところどころためになった。
読了日:12月03日 著者:堤 直規
昼の家、夜の家 (エクス・リブリス)昼の家、夜の家 (エクス・リブリス)感想
国境付近の町の物語が綿々と紡がれていく。久しぶりに「文学」を読んだ感じ。
読了日:12月03日 著者:オルガ トカルチュク
官僚たちのアベノミクス――異形の経済政策はいかに作られたか (岩波新書)官僚たちのアベノミクス――異形の経済政策はいかに作られたか (岩波新書)感想
アベノミクス成立の過程を描いたドキュメンタリー。アベノミクスの舞台裏が見れる。
読了日:12月02日 著者:軽部 謙介
供述によるとペレイラは… (白水Uブックス―海外小説の誘惑)供述によるとペレイラは… (白水Uブックス―海外小説の誘惑)感想
中年男性を滑稽に描いただけではなく、社会派の小説。グイグイ読めた。
読了日:11月28日 著者:アントニオ タブッキ
ブラックバイト――学生が危ない (岩波新書)ブラックバイト――学生が危ない (岩波新書)感想
ブラック企業の次はブラックバイト。労働者に人権を回復する必要を感じる。
読了日:11月28日 著者:今野 晴貴
徹底討論 日本の政治を変える――これまでとこれから (岩波現代全書)徹底討論 日本の政治を変える――これまでとこれから (岩波現代全書)感想
中曽根政権から現代まで。政治の具体的な流れを概観できる。
読了日:11月24日 著者:宮本 太郎,山口 二郎
そっとページをめくる――読むことと考えることそっとページをめくる――読むことと考えること感想
簡潔で要を得た書評と分かりやすい読書論。いろんな本が読みたくなった。
読了日:11月22日 著者:野矢 茂樹
図解よくわかる地方税のしくみ (図解よくわかるシリーズ)図解よくわかる地方税のしくみ (図解よくわかるシリーズ)感想
実務のおさらいとして。基本中の基本。
読了日:11月22日 著者:柏木恵
なめらかで熱くて甘苦しくて (新潮文庫)なめらかで熱くて甘苦しくて (新潮文庫)感想
読みやすく味わい深い。人生の様々なフェーズが詰まっている。
読了日:11月20日 著者:川上 弘美
ドン・フアン(本人が語る)ドン・フアン(本人が語る)感想
現代版ドン・ファン神話を流麗で洗練された文体で描く。レベル高い。
読了日:11月12日 著者:ペーター ハントケ
ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪 (文春新書)ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪 (文春新書)感想
今更ながら。ブラック企業の実態と害悪、ブラック企業への対処法。もはや必読本の一つかもしれない。
読了日:11月11日 著者:今野 晴貴
そして、アンジュは眠りにつく (新潮文庫)そして、アンジュは眠りにつく (新潮文庫)感想
随所に工夫が凝らされた短編集。小粒でありながらスパイスがきいている。
読了日:11月08日 著者:島田 雅彦
労働政治ー戦後政治のなかの労働組合 (中公新書 (1797))労働政治ー戦後政治のなかの労働組合 (中公新書 (1797))感想
利益団体の一つとしての労働組合の政治との関わりを詳論した読みごたえのある本。
読了日:11月08日 著者:久米 郁男
性と暴力のアメリカ―理念先行国家の矛盾と苦悶 (中公新書)性と暴力のアメリカ―理念先行国家の矛盾と苦悶 (中公新書)感想
性と暴力の問題とは他者とのかかわり合いの問題であり、新天地で人間関係を形成していったアメリカ人にとっては重要な問題だった。アメリカがなぜ性と暴力の大国であるかを解き明かす。
読了日:11月06日 著者:鈴木 透
コウモリの見た夢コウモリの見た夢感想
9.11やパキスタン政情などを扱っていて、歴史的な事件が個人に影を落とす様を描いている。良かった。
読了日:11月03日 著者:モーシン ハミッド
花あるいは骨花あるいは骨
読了日:11月01日 著者:風森さわ
さんぽさんぽさんぽさんぽ
読了日:10月29日 著者:坂多 瑩子
フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人 (朝日新書)フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人 (朝日新書)感想
食を通して政治意識を読み解く本。政治学の本ではなく学術用語はほとんど出てこないが、画期的な視点を提示している。
読了日:10月24日 著者:速水健朗
箱の中の森箱の中の森
読了日:10月24日 著者:長谷部裕嗣
私が食べた本私が食べた本感想
書評&エッセイ集。村田沙耶香の素顔が見れるが、表現は生理感覚的なものが多い。論理派からはほど遠いがこれでいいと思った。
読了日:10月24日 著者:村田沙耶香
舞姫タイス (白水Uブックス―海外小説の誘惑 (145))舞姫タイス (白水Uブックス―海外小説の誘惑 (145))感想
アナトール・フランスの佳品。信仰と肉欲をめぐる哲学小説。面白い。
読了日:10月22日 著者:アナトール・フランス
女性のいない民主主義 (岩波新書)女性のいない民主主義 (岩波新書)感想
民主主義を標榜しながら女性の意見が反映されない日本。その問題点を鋭く突いている。
読了日:10月16日 著者:前田 健太郎
インド夜想曲 (白水Uブックス―海外小説の誘惑)インド夜想曲 (白水Uブックス―海外小説の誘惑)感想
インドの風物と失踪した友人の探索が絡み合う。エキゾチック。
読了日:10月14日 著者:アントニオ タブッキ
働き方改革 生産性とモチベーションが上がる事例20社働き方改革 生産性とモチベーションが上がる事例20社感想
当社でも始まる働き方改革。その基本的な思想がわかった。
読了日:10月12日 著者:小室 淑恵
夢の女・恐怖のベッド―他六篇 (岩波文庫)夢の女・恐怖のベッド―他六篇 (岩波文庫)感想
ミステリーの古典。ストーリーテリングの巧みさを感じた。
読了日:10月07日 著者:ウィルキー・コリンズ
コミュニティ (ちくま学芸文庫)コミュニティ (ちくま学芸文庫)感想
安心を提供するコミュニティ。だが人間が自由を得ようとするとコミュニティは崩壊する。安心か自由かというトレードオフ
読了日:10月07日 著者:ジグムント バウマン
旦那観察日記~AV男優との新婚生活~旦那観察日記~AV男優との新婚生活~感想
読後感がよい。新婚生活につきもののあれこれや、旦那さんの職業の特殊性など。
読了日:10月02日 著者:はあちゅう
海に帰る日 (新潮クレスト・ブックス)海に帰る日 (新潮クレスト・ブックス)感想
愛と喪失について芳醇な文体で綴っている。とてもよかった。
読了日:10月02日 著者:ジョン バンヴィル
〈レンタルなんもしない人〉というサービスをはじめます。: スペックゼロでお金と仕事と人間関係をめぐって考えたこと〈レンタルなんもしない人〉というサービスをはじめます。: スペックゼロでお金と仕事と人間関係をめぐって考えたこと感想
割と独特の考え方をしていて面白い。これも現代人の一つの形か。
読了日:09月22日 著者:レンタルなんもしない人
食の実験場アメリカ-ファーストフード帝国のゆくえ (中公新書)食の実験場アメリカ-ファーストフード帝国のゆくえ (中公新書)感想
かなり本格的なアメリカ文化史。アメリカの食の歴史がこんなに複雑だとは思っていなかった。
読了日:09月22日 著者:鈴木 透
天使とは何か キューピッド、キリスト、悪魔 (中公新書)天使とは何か キューピッド、キリスト、悪魔 (中公新書)感想
天使というものがどういうものなのか、哲学や神学ではなく文化的表象の面から考察。面白かった。
読了日:09月22日 著者:岡田 温司
もうあの森へはいかないもうあの森へはいかない
読了日:09月19日 著者:望月 遊馬
傘の眠り傘の眠り
読了日:09月19日 著者:伊藤 悠子
田野倉康一詩集 (現代詩文庫)田野倉康一詩集 (現代詩文庫)感想
センスがすごくいい。
読了日:09月19日 著者:田野倉康一
農村の婦人―南信濃の (復刻版 岩波写真文庫―森まゆみセレクション)農村の婦人―南信濃の (復刻版 岩波写真文庫―森まゆみセレクション)感想
50年代の農村の婦人の大変さを追うフォト・ドキュメンタリー。迫って来るものがあった。
読了日:09月16日 著者:熊谷 元一
失踪の社会学:親密性と責任をめぐる試論失踪の社会学:親密性と責任をめぐる試論感想
親密圏から離脱するときの抵抗感を、失踪を分析しながら解き明かす。面白かった。
読了日:09月16日 著者:中森 弘樹
独り舞独り舞感想
絶望的な気持ちになるが、こういうマイノリティが幸せに生きられる世の中を作ることが我々の責務だろう。
読了日:09月14日 著者:李 琴峰
星の子星の子感想
人はみな、ヒロインのように周縁的な存在なのだろう、何らかの意味で。
読了日:09月12日 著者:今村夏子
僕らの社会主義 (ちくま新書 1265)僕らの社会主義 (ちくま新書 1265)感想
初期のマイルド・ソーシャリズムに立ち返り、現代社会への提言を行う。國分・山崎の対談がここまで面白いとは思わなかった。
読了日:09月08日 著者:國分 功一郎
縫わんばならん縫わんばならん感想
老いをよく描いている。老いた者の記憶の豊穣さ。
読了日:09月08日 著者:古川 真人
閉じる幸せ (岩波新書)閉じる幸せ (岩波新書)感想
生き方エッセイ。特に新しいことはなかったかも。
読了日:09月03日 著者:残間 里江子
経営学習論: 人材育成を科学する経営学習論: 人材育成を科学する感想
経験学習、組織社会化、越境学習などで組織人が育っていく仕組みを説明する経営学の本。
読了日:08月29日 著者:中原 淳
原民喜 死と愛と孤独の肖像 (岩波新書)原民喜 死と愛と孤独の肖像 (岩波新書)感想
原爆文学で知られる原民喜の評伝。敏感過ぎる人が悲惨な人生を送る悲しい物語。
読了日:08月29日 著者:梯 久美子
リサイクルと世界経済 - 貿易と環境保護は両立できるか (中公新書)リサイクルと世界経済 - 貿易と環境保護は両立できるか (中公新書)感想
国境を越えたリサイクルの現状と問題点と解決策。ワクワクする話だ。
読了日:08月29日 著者:小島 道一
薄情 (河出文庫)薄情 (河出文庫)感想
大都市集中から地方暮らしへ若者のライフスタイルが移行している過渡期を上手に描いている。
読了日:08月25日 著者:絲山秋子
死と乙女 プリンセスたちのドラマ死と乙女 プリンセスたちのドラマ感想
複雑で難解な構文で死と乙女のカオスに迫る。読みごたえがあった。
読了日:08月22日 著者:エルフリーデ イェリネク
生き方の不平等――お互いさまの社会に向けて (岩波新書)生き方の不平等――お互いさまの社会に向けて (岩波新書)感想
人生の選択肢が不条理に制限されて「生き方の不平等」が生じている現代日本への処方箋。面白かった。
読了日:08月18日 著者:白波瀬 佐和子
厳重に監視された列車 (フラバル・コレクション)厳重に監視された列車 (フラバル・コレクション)感想
戦争であったり若者の悩みであったり、いろんなものが詰め込まれていて充実していた。
読了日:08月16日 著者:ボフミル・フラバル
子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から感想
託児所から見たイギリス政治の失敗。個人の体験を政治と結びつけていて面白い。
読了日:08月12日 著者:ブレイディ みかこ
大家さんと僕 これから大家さんと僕 これから感想
大家さんがボケで矢部がツッコミ。上品なユーモア。
読了日:08月10日 著者:矢部 太郎
休戦 (岩波文庫)休戦 (岩波文庫)感想
アウシュヴィッツ生還者の生々しいドキュメンタリー。トラウマが大きすぎる。
読了日:08月03日 著者:プリーモ・レーヴィ
イリュージョン (集英社文庫)イリュージョン (集英社文庫)感想
いろんな示唆に富む寓話的で哲学的なお話。面白かった。
読了日:08月02日 著者:リチャード・バック
家族 (愛・性・家族の哲学 第3巻)家族 (愛・性・家族の哲学 第3巻)感想
社会学、哲学、法学の観点から家族について書いている論文集。この手の本は希少である。
読了日:07月28日 著者:藤田尚志,宮野真生子
社会力を育てる――新しい「学び」の構想 (岩波新書)社会力を育てる――新しい「学び」の構想 (岩波新書)感想
社会関係資本を維持・開発する社会力。社会力を育てることで互恵的共働社会を作り出す。そのための教育の必要性。
読了日:07月28日 著者:門脇 厚司
就職とは何か――〈まともな働き方〉の条件 (岩波新書)就職とは何か――〈まともな働き方〉の条件 (岩波新書)感想
よくまとまった教科書的な本。これから就活する人に有益かも。
読了日:07月23日 著者:森岡 孝二
第160回芥川賞受賞 1R1分34秒第160回芥川賞受賞 1R1分34秒感想
ボクシングがこんなに言葉数の多いものだとは思わなかった。身体的で外面的なものに伴うディスクール
読了日:07月21日 著者:町屋 良平
狙われたキツネ 新装版狙われたキツネ 新装版感想
独裁政権下の抑圧政治が重く描かれる。ここには一つの地獄がある。
読了日:07月20日 著者:ヘルタ・ミュラー
日本精神と平和国家 (岩波新書 赤版 100)日本精神と平和国家 (岩波新書 赤版 100)感想
キリスト教の立場から第二次世界大戦批判 、平和国家の構築を説く。信仰のない人には今一つ説得力が欠けるかも。
読了日:07月13日 著者:矢内原 忠雄
法に触れた少年の未来のために法に触れた少年の未来のために感想
触法少年の現状での取り扱いが少年の権利保護に不十分として、更正のサポートの充実を唱える。
読了日:07月12日 著者:内田 博文
ロシアと中国 反米の戦略 (ちくま新書)ロシアと中国 反米の戦略 (ちくま新書)感想
アメリカ一極集中の世界から多極的な世界へと、中露は邁進するが、中露間の関係も複雑である。読みやすい文章。
読了日:07月10日 著者:廣瀬 陽子
性 (愛・性・家族の哲学 第2巻)性 (愛・性・家族の哲学 第2巻)感想
性や恋愛をめぐる論文集。さまざまな切り口で面白かった。
読了日:07月09日 著者:藤田尚志,宮野真生子
現代文士廿八人 (講談社文芸文庫)現代文士廿八人 (講談社文芸文庫)感想
明治の文士たちに実際に会って人物批評している。初対面にかかわらず読み込みがすごい。
読了日:07月07日 著者:中村 武羅夫
しきしき感想
青春小説。いい話だった。細やかな描写が良い。
読了日:07月01日 著者:町屋良平
図書館の神様 (ちくま文庫)図書館の神様 (ちくま文庫)感想
人生の陰影、光と影をさわやかに描いている。読後感が良い。
読了日:06月29日 著者:瀬尾 まいこ
マーシイ―トニ・モリスンコレクション (トニ・モリスン・コレクション)マーシイ―トニ・モリスンコレクション (トニ・モリスン・コレクション)感想
流麗な文章。クラシック。
読了日:06月25日 著者:トニ モリスン
地域ジャーナリズム: コミュニティとメディアを結びなおす地域ジャーナリズム: コミュニティとメディアを結びなおす感想
地域紙へのNPOの参加による地域ジャーナリズムの可能性について。該博な知識が冴える。
読了日:06月25日 著者:畑仲 哲雄
ヘルタ・ミュラー短編集 澱みヘルタ・ミュラー短編集 澱み感想
不吉で不穏でいびつな暴力的世界。惹かれる。
読了日:06月21日 著者:ヘルタ・ミュラー
活躍する組織人の探究: 大学から企業へのトランジション活躍する組織人の探究: 大学から企業へのトランジション感想
大学での学びやキャリア展望、社会的ネットワークの構築が就職後も生きるとする、大学から社会人へのトランジション研究。結論は常識的である。
読了日:06月21日 著者: 
ハロルド・ピンター (2) 景気づけに一杯/山の言葉 ほか(ハヤカワ演劇文庫 24)ハロルド・ピンター (2) 景気づけに一杯/山の言葉 ほか(ハヤカワ演劇文庫 24)感想
政治を題材とした寓話的なものが面白い。
読了日:06月15日 著者:ハロルド・ピンター
憲法9条とわれらが日本: 未来世代へ手渡す (筑摩選書)憲法9条とわれらが日本: 未来世代へ手渡す (筑摩選書)感想
大澤真幸中島岳志加藤典洋井上達夫憲法9条について対談したもの。たいへん読みごたえがあり、得るものが多かった。
読了日:06月15日 著者:大澤 真幸
愛 (愛・性・家族の哲学 第1巻)愛 (愛・性・家族の哲学 第1巻)感想
類書が少ない愛の思想史。キリスト教や日本における男女の愛について。
読了日:06月11日 著者:藤田尚志,宮野真生子
流言のメディア史 (岩波新書)流言のメディア史 (岩波新書)感想
メディア史の専門家がデマの歴史について書いている。後世への教訓が導き出せる。
読了日:06月08日 著者:佐藤 卓己
コミュニティデザインの時代 - 自分たちで「まち」をつくる (中公新書)コミュニティデザインの時代 - 自分たちで「まち」をつくる (中公新書)感想
建物などのハードを設計するのではなく、地域におけるつながりを設計するコミュニティデザイン。先駆者による刺激に満ちた本。
読了日:06月01日 著者:山崎 亮
ハロルド・ピンター (1) 温室/背信/家族の声(ハヤカワ演劇文庫 23)ハロルド・ピンター (1) 温室/背信/家族の声(ハヤカワ演劇文庫 23)感想
演劇のレトリックが駆使されている上、扱っている主題も深い。面白かった。
読了日:06月01日 著者:ハロルド・ピンター
職場学習論―仕事の学びを科学する職場学習論―仕事の学びを科学する感想
職場での能力向上が、上下関係だけでなく水平的関係からももたらされることを実証的に示す。手堅い。
読了日:06月01日 著者:中原 淳
深夜特急1-香港・マカオ- (新潮文庫)深夜特急1-香港・マカオ- (新潮文庫)感想
鮮明な文体とみずみずしい感受性。紀行文として優れている。
読了日:05月31日 著者:沢木 耕太郎
LGBTを読みとく: クィア・スタディーズ入門 (ちくま新書1242)LGBTを読みとく: クィア・スタディーズ入門 (ちくま新書1242)感想
LGBTを学問的に理解することにより差別や偏見を無くしていく。クィアスタディ入門。
読了日:05月24日 著者:森山 至貴
教養主義のリハビリテーション (筑摩選書)教養主義のリハビリテーション (筑摩選書)感想
教養主義を現代の観点から見直す対談集。割と発見が多かった。
読了日:05月23日 著者:大澤 聡
プライバシーなんていらない!?プライバシーなんていらない!?感想
国家の安全保障と秤にかけられて劣後しがちだったプライバシー。本書はプライバシー保護の必要性を訴える。法律学の本。
読了日:05月16日 著者:ダニエル・J. ソロブ
太陽・惑星太陽・惑星感想
知的刺激に満ちた作品。相変わらず壮大な世界観が楽しめる。
読了日:05月14日 著者:上田 岳弘
サイコパスの真実 (ちくま新書)サイコパスの真実 (ちくま新書)感想
凶悪な犯罪者に多いとされるサイコパスだが、実は人口の1%程度存在するありふれた存在だった。サイコパス入門。
読了日:05月14日 著者:原田 隆之
シンクタンクとは何か-政策起業力の時代 (中公新書)シンクタンクとは何か-政策起業力の時代 (中公新書)感想
アメリカのシンクタンクにはじまり、他の各国、そして日本のシンクタンクについて概説。日本はまだまだシンクタンク小国である。
読了日:05月13日 著者:船橋 洋一
ホーム (トニ・モリスン・コレクション)ホーム (トニ・モリスン・コレクション)感想
戦争や暴力を直に扱っていて、問題提起的だと感じる。
読了日:05月10日 著者:トニ モリスン
死んでいない者死んでいない者感想
血縁のテクスチャーが楽しめた。エンタメ要素は薄い。
読了日:05月08日 著者:滝口 悠生
にょにょっ記 (文春文庫)にょにょっ記 (文春文庫)感想
シュールでユーモラス。良かった。
読了日:05月06日 著者:穂村 弘
これからお祈りにいきます (角川文庫)これからお祈りにいきます (角川文庫)感想
丁寧な日常描写と淡い恋。津村さんのパターンが見えた気がした。
読了日:05月04日 著者:津村 記久子
第160回芥川賞受賞 ニムロッド第160回芥川賞受賞 ニムロッド感想
世界観がしっかりできていて楽しめた。おすすめ。
読了日:05月01日 著者:上田 岳弘
連続講義 現代日本の四つの危機 哲学からの挑戦 (講談社選書メチエ)連続講義 現代日本の四つの危機 哲学からの挑戦 (講談社選書メチエ)感想
現代の危機について哲学的に思考したオムニバス講義の記録。論点が多岐に渡り、また読みやすい。
読了日:04月30日 著者: 
寝相寝相感想
文体と読後感は良かったけど、いくぶん退屈。
読了日:04月28日 著者:滝口 悠生
妻のトリセツ (講談社+α新書)妻のトリセツ (講談社+α新書)感想
科学的で実践的。勉強になった。
読了日:04月26日 著者:黒川 伊保子
ジョン・ロック――神と人間との間 (岩波新書)ジョン・ロック――神と人間との間 (岩波新書)感想
ジョン・ロックの思想を、政治と宗教、生と知という二つの軸から考える。面白かった。
読了日:04月24日 著者:加藤 節
浮遊霊ブラジル浮遊霊ブラジル感想
主人公のバックグラウンドがさまざまで、面白く読んだ。「地獄」とか良かったな。
読了日:04月20日 著者:津村 記久子
わたくし率 イン 歯ー、または世界 (講談社文庫)わたくし率 イン 歯ー、または世界 (講談社文庫)感想
哲学を題材にした小説。クレイジー
読了日:04月16日 著者:川上 未映子
天国はまだ遠く (新潮文庫)天国はまだ遠く (新潮文庫)感想
平凡なストーリーだったけど面白かった。
読了日:04月13日 著者:瀬尾 まいこ
君は永遠にそいつらより若い君は永遠にそいつらより若い感想
平坦だなぁと思いながら読んでいたら、なかなか重いテーマの本だった。
読了日:04月12日 著者:津村 記久子
ダイバーシティ経営と人材活用: 多様な働き方を支援する企業の取り組みダイバーシティ経営と人材活用: 多様な働き方を支援する企業の取り組み感想
転勤、女性活躍、ワークライフバランス、介護などのトピックについて、企業に労働者の多様性に応じた柔軟な対応が求められている。非常にためになる論文集だった。
読了日:04月09日 著者: 
ロリヰタ。 (新潮文庫)ロリヰタ。 (新潮文庫)感想
ロリータファッションをめぐる破滅的な小説。いろいろ考えさせられた。
読了日:04月07日 著者:嶽本 野ばら
カソウスキの行方 (講談社文庫)カソウスキの行方 (講談社文庫)感想
現代日本のリアリズム小説。とても注目している。
読了日:03月30日 著者:津村 記久子
殴る女殴る女感想
ユニークな登場人物たちが織り成すユーモラスな群像劇。面白かった。
読了日:03月29日 著者:荻野 アンナ
仕事と家族 - 日本はなぜ働きづらく、産みにくいのか (中公新書)仕事と家族 - 日本はなぜ働きづらく、産みにくいのか (中公新書)感想
女性の社会進出についての理論書。面白い。
読了日:03月27日 著者:筒井 淳也
世界共和国へ―資本=ネーション=国家を超えて (岩波新書)世界共和国へ―資本=ネーション=国家を超えて (岩波新書)感想
社会構想の本だが、思想書のつぎはぎ感は否めずかつ抽象的である。
読了日:03月27日 著者:柄谷 行人
ニッポニアニッポン (新潮文庫)ニッポニアニッポン (新潮文庫)感想
少年の妄想が膨らんでいく様が面白い。この年頃の少年は小説のネタにしやすいね。
読了日:03月16日 著者:阿部 和重
雨にぬれても (幻冬舎アウトロー文庫)雨にぬれても (幻冬舎アウトロー文庫)感想
人生と社会を丁寧に映す。上原節は健在。
読了日:03月16日 著者:上原 隆
中世の知識人―アベラールからエラスムスへ (1977年) (岩波新書)中世の知識人―アベラールからエラスムスへ (1977年) (岩波新書)感想
12世紀から15世紀にかけてのヨーロッパ中世の知識人たちの歩み。割と知識が手薄になりがちな分野だと思う。
読了日:03月09日 著者:ジャックル・ゴフ
ベッド タイム アイズ指の戯れ・ジェシーの背骨 (新潮文庫)ベッド タイム アイズ指の戯れ・ジェシーの背骨 (新潮文庫)感想
女の欲望を赤裸々に描いた作品集。80年代ってこういう季節だったよね。
読了日:03月03日 著者:山田 詠美
なぜ心を読みすぎるのか: みきわめと対人関係の心理学なぜ心を読みすぎるのか: みきわめと対人関係の心理学感想
対人認知の構造について理論的に記述している。とても参考になった。
読了日:02月24日 著者:唐沢 かおり
マリアージュ・マリアージュ (新潮文庫)マリアージュ・マリアージュ (新潮文庫)感想
登場する女性がみな金原の分身のように思え、しかもみな軟派な感じだった。
読了日:02月17日 著者:金原 ひとみ
殺人出産殺人出産感想
なかなかグロテスクな作品だった。世界観がグロテスク。
読了日:02月17日 著者:村田 沙耶香
日本の新興宗教―大衆思想運動の歴史と論理 (岩波新書)日本の新興宗教―大衆思想運動の歴史と論理 (岩波新書)感想
大衆思想運動として新興宗教をとらえている。古い本だが勉強になる。
読了日:02月17日 著者:高木 宏夫
私の恋人 (新潮文庫)私の恋人 (新潮文庫)感想
世界観がしっかりした壮大な物語。非常に面白かった。
読了日:02月16日 著者:上田 岳弘
ワーカーズ・ダイジェスト (集英社文庫)ワーカーズ・ダイジェスト (集英社文庫)感想
生活や仕事のこまごまを描いていて、とてもリアルである。現代社会で働く私たちのための小説。
読了日:02月11日 著者:津村 記久子
ナイン・ストーリーズ (新潮文庫)ナイン・ストーリーズ (新潮文庫)感想
爽やかな読後感が残る好ましい短編集。それだけでなく人生の深みに触れた感覚がある。
読了日:02月06日 著者:サリンジャー
喜びは悲しみのあとに (幻冬舎アウトロー文庫)喜びは悲しみのあとに (幻冬舎アウトロー文庫)感想
相変わらず上原の文章は心に沁みる。
読了日:02月05日 著者:上原 隆
幸福の増税論――財政はだれのために (岩波新書)幸福の増税論――財政はだれのために (岩波新書)感想
痛みの分かち合いとしての税を肯定的にとらえ、中流下流叩きに警鐘を鳴らす。説得的。
読了日:02月03日 著者:井手 英策
歌集 滑走路歌集 滑走路感想
暗い青春を送った人は共感するのではないか。私にもこんな時代があった。
読了日:02月01日 著者:萩原 慎一郎
友がみな我よりえらく見える日は (幻冬舎アウトロー文庫)友がみな我よりえらく見える日は (幻冬舎アウトロー文庫)感想
人生の悲しみや苦しみを見つめたノンフィクション。独特の味わいがある。
読了日:01月31日 著者:上原 隆
東京日記1+2 卵一個ぶんのお祝い。/ほかに踊りを知らない。 (集英社文庫)東京日記1+2 卵一個ぶんのお祝い。/ほかに踊りを知らない。 (集英社文庫)感想
ちょっぴり不思議な日記。ほんわかしていて癒される。川上の小説にも通じている。
読了日:01月29日 著者:川上 弘美
日本文化をよむ 5つのキーワード (岩波新書)日本文化をよむ 5つのキーワード (岩波新書)感想
西行親鸞、兼好、世阿弥芭蕉の思想を紹介。日本の伝統を知るのによい本かも。
読了日:01月22日 著者:藤田 正勝
日本の近代とは何であったか――問題史的考察 (岩波新書)日本の近代とは何であったか――問題史的考察 (岩波新書)感想
新書にしては重厚な本。日本の近代を特徴付ける政党政治、資本主義、植民地帝国、天皇制について緻密に論述している。
読了日:01月19日 著者:三谷 太一郎
にょっ記 (文春文庫)にょっ記 (文春文庫)感想
穂村の独特のユーモアににんまりできる。楽しい。
読了日:01月15日 著者:穂村 弘
愛の夢とか (講談社文庫)愛の夢とか (講談社文庫)感想
古今東西のいろんな作家からの影響が見える。知的で鋭い短編集。
読了日:01月13日 著者:川上 未映子
マンボウ恐妻記 (新潮文庫)マンボウ恐妻記 (新潮文庫)感想
北杜夫のダメっぷりが凄い。笑った。一昔前の話で今はあまり参考にならないかも。
読了日:01月11日 著者:北 杜夫
あるようなないような (中公文庫)あるようなないような (中公文庫)感想
みずみずしい小説的感性。文章が美しい。私もこのようなエッセイを書きたくなった。
読了日:01月07日 著者:川上 弘美
もものかんづめ (集英社文庫)もものかんづめ (集英社文庫)感想
人生は、人間とはこのように滑稽である。この角度から記述されれば。
読了日:01月05日 著者:さくら ももこ
ロンサール詩集 (岩波文庫)ロンサール詩集 (岩波文庫)感想
ルネサンス期のフランス詩を代表するロンサール。普遍性を持つ作品。自然や恋愛を歌う古典的な叙情詩。
読了日:01月03日 著者:ロンサール
エクスタシーの神学: キリスト教神秘主義の扉をひらく (ちくま新書)エクスタシーの神学: キリスト教神秘主義の扉をひらく (ちくま新書)感想
キリスト教神秘主義をエクスタシーの観点から解説。面白かった。
読了日:01月03日 著者:菊地 章太

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