さて、これから年度末業務がピークに入ります。やるべき仕事は多く、また引継書の作成も遺漏がないようにしないといけません。割と専門的な仕事であり、また私の仕事は多岐にわたっていたため、引継ぎは割と困難になるでしょう。なので、とりあえず書面で引継ぎ、あとは新年度になってわからないことがあったらいつでも遠慮なく電話してもらうことにします。これは引継ぎの際いつも心がけていることであって、後任者が困ったときにすぐにヘルプに入る体制を作っておくということが前任者の義務だと思っています。後任者よ、初めは大変だけれど頑張っておくれ。私も新しい仕事を覚えるのを頑張ります。
人事異動第二弾
さて、異動です。今度は農業を振興する部署に異動します。まったく新しい職場と全く新しい仕事なのでスキルアップ間違いなしです。ありがとうございました。ただ、私は年齢・経験・能力上十分昇格の時期だと思うのですが、昇格がありませんでしたので、この点については組合と相談していこうと思います。昇進差別です。
クッツェー『その国の奥で』(河出書房新社)
ものすごく地味な生活を描いているはずなのに、このオールドミスの脳内では祝祭が執り行われている。普通の日常生活が苛烈に妄想され、混乱をきたし、何やら地味な生活の内側には非常な祝祭があるかのようだ。だが、人間の内面など所詮このような喜劇に満ちているのかもしれない。もちろんオールドミスを取り囲む現実も複雑ではあるが、それを喜劇化し祝祭化する。そのような人間の業を描いている。
人間の内面は豊かである、というと聞こえはいいが、その内面はというとこのように妄念に満ち混乱しており、取り越し苦労や淡い期待で満ち溢れている。人間の内面のそのような喜劇性、祝祭性を正面から取り上げ作品化することで、またとない面白い作品が出来上がっている。面白くてスラスラ読めてしまう本である。
ジョン・バンヴィル『いにしえの光』(新潮社)
老俳優が自分が15歳のときの濃密な性愛体験を回顧するという話。誰の人生にでも特権的なエピソードは存在すると思う。主人公にとって、特権的で心に強く刻まれているのは、その性愛体験だったのだと思う。細部に至るまでの感銘力に満ちた特別な体験だった。人生のエピソードはそれぞれに異なった印象を持つ。そのなかで特権的な印象を与えるエピソードというものがあるのだ。
人生は様々な色合いのエピソードで構成されており、それぞれのエピソードの持つ味わいはそれぞれ独特のもので他で代替がきかない。人生が一回きりであることも関係しているが、エピソードはそれぞれが違っており、それぞれの特徴を有する。そのような多次元の差異のグラデーションで人生は構成されている。

