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広田修の書評とエッセイ

カレル・チャペック『白い病』(岩波文庫)

 本書は、かなり緊迫した政治的メッセージを発する戯曲である。50代くらいの年になるとかかってしまう伝染病である白い病。治療法は見つからなかったが、ある若い医師が治療法を発見する。だが、その医師は、貧しい者しか治療しない、戦争をやめないと治療法を教えない、という強硬な姿勢を示す。

 本書は、平和へのメッセージを伝えると同時に、社会構造における権力が年長者に集中していることへの抗議を伝えている。50代以降の年長者が社会において富と権力を持つがゆえ白い病に罹患する。そして、そのような者たちが若者たちを犠牲にして戦争などを引き起こしている。そういった社会への痛烈なメッセージを発している。

カレル・チャペック『マクロプロスの処方箋』(岩波文庫)

 本作はよくできたミステリーだと思うが、不老不死のテーマを扱っている点、裁判を背景に筋が展開する点が面白い。最近だと不老不死ではなくもっとSF調になるのであろうが、本作では若干古めで説話的な不老不死のモチーフが登場する。その昔ながらの説話的なモチーフに、現代的な社会派の裁判が絡み合うので、独特の読み心地が生み出されている。

 不老不死という土着的で奇譚に用いられるようなモチーフに、権利義務の争いという現代的で合理的なモチーフが絡み合い、それがミステリーの筋に沿って種明かしされていく。いくつもの次元が絡み合い、複層的に進んでいく展開は圧巻であり、読後の衝撃も複雑である。快作であるが怪作でもある。こういうものを思いつく作者の幅広い教養に驚嘆するのみである。

チャペック『ダーシェンカ』(青土社)

 本書は、ロボットの考案者で知られるカレル・チャペックが、自身の家に生まれた子犬のことをつぶさに愛情深く描いた名作である。ここでは、子犬の成長を後押ししているのは「自然」である。人工の世界の前の次元にある自然の次元で子犬は本能的に能力を獲得していく。子犬のハチャメチャぶりはまさに自然のハチャメチャぶりであり、自然の大いなる力、その威力と推進力に対する敬意を感じる。

 エッセイの体を取りながら確かな筆力と叙述の密度を維持し、作家としての面目躍如の書となっている。作家が子犬の成長を本気を出して書けばこれだけの名作が生まれる。最後はあっけなくもらわれていくダーシェンカだが、そこまで成長するまでにはたくさんの冒険があった。その冒険をつぶさに描いている愛情の書である。まさに古典的名作である。

節約の状況

 さて、今回の部署は仕事がそれほど多くないので残業があまりできません。当然収入が減る分支出も減らさなければいけない。

 色々と工夫して、遊興費は6割減となりました。また、朝食を簡単にする、おむすびを職場にもっていく、買い物をするスーパーを変えるなどして食費も確実に減っています。

 あとはスマホでポイ活を地味に続けています。ポイ活をしていると余計なことにスマホを使わないので、地味な収入と支出減が図れます。

 今のところ順調に節約できているかな。

妻の不調

 ここのところ妻が不調です。子どもの風邪をもらって、子どもは治ったのですが妻は重症化してしまい、吐き気や頭痛、発熱などに悩まされています。私も昨日と一昨日は午後休みをとって妻と子どもの世話をしていました。昨日は妻を病院に連れて行き、薬を処方してもらいました。今日は子どもの体育イベントがありますが、妻は電車で行く予定だったけれど体調が悪いため私が送り迎えすることに。今日もまた午後休です。まあ、こういうときもある。こういうときのための休暇制度が整備されていることについて職場に感謝しています。

町屋良平『生活』(新潮社)

生活

生活

Amazon

 この小説では、様々なクリエイターたちの生活が描かれる。創造的であること、非凡であることを支えているのは、没創造的で平凡な当たり前の生活であることに気付かされる。きわめてあたりまえで平凡なことが、特異なことや創造的なことを下支えしている。そんなことに気付かされる。

 登場人物はそれぞれに創造的な才能を持ちながら、俗世間の雑事に悩まされながらごく普通に生活している。このごく普通の生活に支えられたところに、そこを超え出でて創造性が発揮されるのである。創造性の基本にある平凡さ、当たり前であること、そんなことの大事さに今更ながら気づかされた。どんな非凡な人間でも平凡な生活を送っているのである。

花粉症

 最近くしゃみと鼻水がとても多くて、苦労していました。眠りも浅くて、鼻炎だなとは思っていました。それで、昨日時間休をとって耳鼻科に行ってきました。実は私はかつては耳鼻科には定期的に通っていたのですが、落ち着いてきたから1年間くらい休んでいたのです。1年ぶりに耳鼻科に行くと、今イネ科の植物の花粉が飛んでいるらしく、イネ科アレルギーの私としては症状が出るよな、と。お薬を2か月分出してもらい一安心。昨日はぐっすり眠れました。花粉症辛いですよねー。