アカデミックな社会の掟や生活様式がわかってきて面白い。資料の捏造などはアカデミックな社会においては犯罪なのだろうが、ほかの社会ではそれほど問題にならない。それ以外にも、全体的にアカデミックな社会における人々の行動様式、アカデミックな部分社会の法理がわかる面白い本である。
このように世界には無数の部分社会があり、それぞれの部分社会は微妙に異なっており、そこでの規範や生活様式は無限に多様である。我々個人が生活しているのは、その無数に異なる部分社会のうちのたった一つに過ぎないのである。我々が抱いている社会的規範なども我々が属する部分社会では通用するかもしれないが、ほかの無数の部分社会では別の規範が成立しているのである。そういうことを思わせてくれる本だった。
