今回の台風による被害は甚大なもので、私も今回大きな被害のあった自治体と仕事上関わった。それで分かったのは、やはり現場の緊迫感はすごいということだ。被害のあった自治体に派遣されてまず感じたのは緊張感の違いである。私は着任してしばらくはその緊張感でいっぱいだった。そこでやる仕事を覚えなくてはいけないこともあって、初めは結構大変だった。
現場ではたくさんのことが起こっている。それらを順番づけて、ものによっては同時進行でこなしていかなければいけない。首長の意思決定も重要だが、その下で働く各部局の職員の働きがとても重要である。災害においてはとにかく住民が困っている。その住民の困窮を救う、災害から復旧するというのが自治体の仕事だ。
自治体の現場とは住民の困りごとがたくさん混沌のように押し寄せている場である。その現場をいち早く改善していくということ。自治体職員はそのような役目を果たしており、災害においてそれは顕著に表れていた。