albatros blog

広田修の書評とエッセイ

夫婦は大変

 これまで割と結婚の良い面ばかり書いてきたように思うが、もちろん結婚には苦労する面も多々ある。
 まず、お互いの生活ルールが違うため、そのすり合わせに気を遣う。整理整頓など割と細かいところにおいてお互いの感覚が違うため、ルールを統一しないと互いのストレスとなる。例えば男は何かをしっぱなしのことが多い。例えばカギを開けっぱなし、ドアを開けっぱなし。その点女性はこまめに鍵を閉めたりカーテンを閉めたりし、男がそうしないことをストレスに感じる。だから男の側からは妥協をして、こまめに物事を片付ける習慣をつけることになる。
 また、女性はホルモンの関係から機嫌を崩すことが割と多い。特に生理前や生理中は要注意である。ちょっとしたことにイライラして不機嫌になり、夫に当たってくることもしばしばある。そういうところで、相手を刺激しないようにし、刺激してしまったら沈静化を辛抱強く待つ必要がある。
 それに、夫婦の間では感情が共有されるため、一方の感情が沈んでいるとそれが他方にまで感染する。妻が悩んでいたりするとそれが夫にも感染し、夫の方にまでストレスが及ぶし、逆もまた真であろう。もちろん楽しいことも共有するわけであるが、辛いことや悲しいことも共有する苦労はある。
 あとはお金の問題がある。収入の多い夫婦であればそれほど困らないのかもしれないが、とにかく将来を見越して普段から節約をし、子供ができたときや家を建てるときなどに備えないといけない。男一人でいればお金は余るかもしれないが、家庭を構えるとなるとお金はとても貴重であり、管理が難しい。
 夫婦というものはメンテナンスの必要なものである。ただ惰性で続くものではなく、お互いに正のフィードバックを返し続けることで維持していくものである。仲の良い夫婦はお互いに努力をしているのだ。努力こそが夫婦にとって一番大切かもしれない。