妻がパートを始めた。新婚生活も落ち着いてきて、専業主婦は若干暇なようだから、パートの面接に応募したら合格したのだ。平日半日勤務、年収80万円程度のパートであり、私の扶養に入ることとなる。
妻がパートになって変わったことはいろいろある。まず、妻も普通に疲れるようになった。それまでの専業主婦時代、妻はいつも元気で楽しそうにしていたが、仕事で普通に疲れるようになると、ご飯を作るのが億劫だと言ったり、布団でゴロゴロしていたりとかするようになった。
そうすると私の方でも色々と工夫が必要だ。妻が料理を作れないときはお惣菜を買ってきたり、また料理を手伝ったりしなければならなくなった。買い物も前は妻一人で行っていたが、私が連れていくことが多くなった。家事について私のウェイトが増えたのである。
また、妻があまり元気でない日が多くなり、そうすると何だかこちらも少し元気がなくなる。仕事の悩みなどがあったりするとその相談にも乗らなければいけない。そういう精神面での苦労も少し増えた。
一方で、妻の世界は大きく広がった。それまで経験したことのない仕事をやることにより、知識やスキル、人脈を手に入れ、妻の人間的な成長を促してくれる。また、妻は以前よりも仕事などの話を多くするようになり、夫婦間のコミュニケーションが増し、また妻が同僚から仕入れてくる情報が生活の役に立ったりし出した。パートは妻の世界を広げ、コミュニケーションを増大し、生活情報を増やした。
もちろん世帯収入が増えるというメリットもあるが、パートというのは思ったよりも複雑なもののようで、なかなか面白い。