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広田修の書評とエッセイ

2022-05-08から1日間の記事一覧

石井遊佳『百年泥』

百年泥 (新潮文庫) 作者:石井 遊佳 新潮社 Amazon 短い作品の中に水準の違う語りを上手に詰め込んだ感じがした。インドで日本語教師として働く主人公が、現地で大雨に見舞われ、町中水だらけで泥だらけになる。百年前の泥が町中にあふれ出てきたようで、死人…